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ただいま週3でブログ連載中! ボードゲームの、ボードゲーム好きによる、ボードゲームマニアのためのブログ

部長のボードゲームレビュー! S.ルチアーニ & D.タッシーニの【ツォルキン: マヤ神聖暦】

部長のおすすめボードゲーム/カードゲームを紹介! 第9弾は【ツォルキン: マヤ神聖暦】

ボードゲームレビュー

部長のおすすめボードゲーム

部長のおすすめレビューとは?

部長の持論になるが、♜ボードゲームは卓を囲むメンバーの性格や経験値によって面白さが変化するものだと思っている。

そんな部長何度も遊んで面白いと評価したボードゲーム/カードゲームを厳選。

ルールや注意点に拡張ゲーム、勝利するための鍵もレビューしていく。

珍しくて面白いボードゲームを探している人、末永く遊べる面白いボードゲームを探している人、難易度の高い遊びごたえのある面白いボードゲームを探している人は参考にどうぞ。

部長のおすすめレビュー第9弾は【ツォルキン: マヤ神聖暦】

ツォルキン

【ツォルキン: マヤ神聖暦】 *1
ボードゲームデータ
  • 2012年. 作品
  • デザイナー ▶ 👥S.ルチアーニ & D.タッシ―ニ
  • 重量級ボードゲーム
  • プレイ人数 ▶ 2~4人用 ※ 拡張【部族と預言】を投入すると 5人まで遊べる
  • 日本語版も発売済み
  • 拡張あり 拡張【部族と預言】・ミニ拡張 3つ。※ 日本語版は未発売。
ドイツ部データ
  • 通算44プレイ
  • 内訳 2 / 3 / 4 プレイ ▶ 25 / 17 / 2 プレイ
  • 遊んだことのあるメンバー 12人
  • 部長の勝率 84%
  • 部長の平均スコア 70.75vp

ツォルキン

【ツォルキン: マヤ神聖歴】のプレイデータ

👥S.ルチアーニ & D.タッシーニ のデビュー作として輝いたボードゲーム

アナログゲームなのにオートマチックだと!? とギミックに感動したのを覚えている。

部長拡張 未所有。比較的安価で手に入れやすいため、ほんとタイミングがあれば購入してもいいかなーって具合。

ただ拡張がなくても充分楽しめるので、その点を紹介したい!

お気に入りデザイナーなので触れておきたいボードゲームなのだ。

ちなみに♞ボードゲームアリーナ(BGA) の無料会員でも遊べるよ💡

ツォルキン: マヤ神聖暦ってどんなゲーム?

ツォルキン

プレイ風景。 3人戦にて。
ざっくりルール

マヤ文明の才能ある指導者を目指して、記念碑や神殿で名声点を集める♜ボードゲーム

壮大なギミックに面食らうが、ノンテキスト/ワーカープレイスメントというシンプルな骨格。

アイコンさえ覚えちゃえば、盤面で迷子になることはないだろう。

セットアップ時、初期財産タイルを全員に4枚配る。

そこから各プレイヤー2枚選び、そこに示されたリソース・コーン・技術・神殿・そのほか能力を手にいれる。

初回だと この初期財産タイルを選ぶのに「なに選んだらいいんだか?」となる。そこからすでにエキスパート部門の香りがする haha.

その後、各プレイヤー 担当する色のワーカーを 3体持ってスタート。

手番にすることは次の2択から1つ。

  1. 手持ちのワーカーを、コストを支払って任意の数だけ歯車に配置する。
  2. 歯車に配置済みのワーカーを、任意の数だけ回収してアクションを実行する。

実は選択肢はそれしかないのだ。

全員がいずれかを実行したら1ターン終了。

⚙中央の大きな歯車が時を刻んで、次のターンが開始する。

基本的にワーカーを配置するのは各歯車のスタート地点から。

しかし埋まっていた場合、🌽コーンを支払えば1つ先のスペースに配置できる。そこも埋まっていたらさらに1つ先、、といった具合だ。

ツォルキン

⚙このギミックが本作の魅力。
⚙中央の大型歯車を回転させると、噛み合った歯車がすべて時計回りに作動する。

⚙小さな歯車は5つ。それぞれ特色があるので説明しよう。

まず緑のエリアが«パレンケ»。ここでは🌽コーンや🌲木材が手に入る。

この世界の通貨は🌽コーン。この🌽コーンがないと悲しいかな😢なにもできない。

灰のエリアが«ヤシチュラン»。資源(リソース)を手に入れるならここだ。

赤のエリアが«ティカル»。技術レベルを高めたり、建物 / 記念碑を建設できる。

技術レベルは任意のリソースを支払えば上げられる。

アクションの際、その効果を増長させるものばかりで、どれもカンストさせるとかなり強力だ。

ツォルキン

4項目ある技術レベル。それぞれレベルアップすると下位レベルの効果も持続する。

建物は主に単発型効果。神殿ゲージを上昇させたり、技術レベルを高めたり。

また、ワーカーへの給料削減などの永続効果もある。(💰給料については後述)

記念碑はエンドボーナスに影響する勝利点。

コストはかなり高額だが、やはり恩恵もそれに見合った強さがズラリ。

この記念碑を指針にしてゲームを進めていくかんじかな。

ツォルキン

👆記念碑のひとつ。
これは«ツェツェン・イッツァ»に奉納された💀水晶髑髏1つにつき 3vp

⚙歯車はまだある。黄のエリアは«ウズマル»。ここは交易がテーマっぽい。

🌽コーンを支払って、神殿ゲージを上昇させたり、建物を建てたり。

またリソース類と🌽コーンのトレードもできる。

メインは👷ワーカーの雇用。

ゲーム開始時に3体しかいないワーカーは、最大6体まで増やすことができる。

最後に青のエリア «ツェツェン・イッツァ»。ここでは💀水晶髑髏を奉納することで、神殿ゲージを上昇でき、さらに勝利点も手に入る。

ここでのアクションスペースはどれも先着1名なので、多人数だとだいぶ熾烈になる。

ちなみに💀水晶髑髏は«ヤシチュラン»で入手できるよ♪

これらエリアを攻略して勝利点を集めるのだが、ゲームを通じて4回の決算がやってくる。

ここでまず雇用中のワーカー1体につき🌽コーンを2つ支払う必要がある。

これが未納になると、そのワーカー1体につき -3vp のペナルティを受ける。

そして各プレイヤーには神殿ゲージに応じて、リソース / 勝利点が与えられる。

また、2回目・4回目の決算時では、それぞれの神殿ゲージごとでトップのプレイヤーにはボーナス点も加算される。

もちろん細かいルールはほかにもあるが、最後にひとつ。

👑スタP(スタートプレイヤー)の存在だ。

👑スタPマーカーを獲得できるアクションスペースがある。

そこにワーカーを置くと、そのターンを1巡したあとに👑スタPマーカーを受け取ってそのプレイヤーから行動できるのだ。

このゲームはワーカーの配置スペースが移動していくため、手番順が極めて重要になってくる。

なお、👑スタPマーカーを所持してるプレイヤーがこのアクションスペースを利用すると、左隣のプレイヤーへ👑スタPマーカーを手放すことになる。

そんなこんなで⚙大きな歯車が一周 (26ターン後) したら4回目の決算ののちにゲーム終了。

エンドボーナスを精算して、より多くの勝利点を集めたプレイヤーの勝ちとなる。

拡張について

部長未所有のため、詳しく掘り下げて紹介できない。

ただ、知ってる範囲で書き残しておくが、遊べたら追記していく次第です

拡張「部族と預言

拡張のコンポーネントはモジュラー型になっており、4つの要素を自由に投入できる。

  1. 部族タイル
  2. 預言タイル
  3. 新たな建物
  4. 5人用パーツ

«部族タイル»は各プレイヤーが13種あるユニーク種族から1つを担当して、それぞれの特殊能力を駆使して対戦する。

👆これがなかなか不評。部族の強さにムラがあって、強い・弱い、が はっきりしてるみたい。*2

«預言タイル»は決算での追加審査。

ゲーム開始時に13枚ある預言タイルから 3枚を選択する。

それは2~4回目の決算時「○○がいくつあると追加vp / マイナスvp」と示された預言タイルを決定。

プレイヤーたちの戦術に横槍を入れてくる💔ペナルティ要素は、まるで👤S.フェルトのゲームになぞった特徴を採用した印象を受ける。

👆この拡張要素が、部長の好奇心をくすぐってくれる(*´ω`*)

🎁欲しいな、と思わせてくれる最大のポイントだ。

«新たな建物»は 8枚の新しい建物

ちょっといままでにない特殊な建物ばかりだ。

最後、«5人用パーツ»は、5人プレイを可能にするコンポーネントたちだ。

新しいアクションスペースも搭載されているとのこと。

ミニ拡張の2つは、どちらも新しい記念碑

こちらミニ拡張は海外でしか入手できず、部長の知ってるところだと品切れ中(;´Д`)

 

総評して、基本のみで遊ぶ戦術パターンがマンネリ化してきた人たちにはおすすめの拡張といえる。

注意ポイント

かなり世間でも研究され尽くしたボードゲームでもあるため、基本のみだと定石の指し方が決まっている気がする。

ボードゲームアリーナで修行してみよう、と思っても、強豪たちに定石を指されてボコボコにされることもあるので注意!

そのため2人プレイは あまりおすすめできない。

いったん👊フルボッコに遭うと面白くなくなっちゃうだろうから💦

その点を拡張たちが改善してくれてるか?

BGGでのユーザーたちからは、その角度での見解は見られなかったので研究したいところ。

ツォルキン

3人以上なら、アクションスペースの争いが激しくなって面白い。

勝利への鍵

序盤はがんがんワーカーを増やしちゃえ!

理由はズバリ、機動力!

26ターンしかないので、1ターンで多くのワーカーでアクションを実行させたほうがいいわけだ。

ワーカーの配置コストは高額になるし、決算の給料もバカにならないわけだが、たとえマイナス点へ下回っても問題ない。

第Ⅱ期で充分に挽回するチャンスはあるため、焦らずじっくりとチカラを蓄えよう。

ツォルキン

部長の担当カラーは 赤。
👷ワーカーをがっつり増やして、これから第Ⅱ期に突入するところ。
コーンの集め方は資材をトレードするといい

このゲームの通貨である🌽コーン。

実は💰給料の支払いより、👷ワーカーの配置が停滞することのほうがマズイ💦

ワーカーを連続で配置するとなると、だいぶ高額なので🌽コーンのやりくりに苦戦するのだが、そのコーンは«ウズマル»(黄色の歯車)のアクションで増やそう。

そのほうが一度に大量の🌽コーンが確保できるし、資材は建物・記念碑にも充てれるので万能なのだ!

そのために資材が必要になるが、技術レベルを高めれば獲得能率も上がるぞ。

まとめ・総評

👥S.ルチアーニ & D.タッシーニのコンビは、いまでも現役で作品を発表してくれてるのでとても嬉しい。

※ 執筆時点では【ティルトゥム】が発売されたばかりのとき。

👤D.タッシーニはね、以前に💣ちょいと問題を起こしたけど、こうしてデザイナー生命を絶たれずに復帰してくれてなにより(;^ω^)✨

話は逸れたが、彼らの作品を語っていく上で欠かせないボードゲームが【ツォルキン: マヤ神聖歴】なのだ!

もう知ってる人には退屈なレビューだったかもしれないが、📖読者の中にいる未プレイの人へ向けての紹介となった。

拡張【部族と預言】も入手する機会があればレビューに記そう✎

*1:BGGより引用

*2:後の【テオティワカン: シティ.オブ.ゴッズ】の拡張でも部族タイルは投入されてたが、そちらも下馬評は👎低評価でした