部長がおすすめするボードゲーム/カードゲームを紹介! 第4弾は【ヴィニョス:DX】
部長のおすすめレビューとは?
部長の持論になるが、♜ボードゲームは卓を囲むメンバーの性格や経験値によって面白さが変化するものだと思っている。
そんな部長が何度も遊んで面白いと評価したボードゲーム/カードゲームを厳選。
ルールや注意点に拡張ゲーム、勝利するための鍵もレビューしていく。
珍しくて面白いボードゲームを探している人、末永く遊べる面白いボードゲームを探している人、難易度の高い遊びごたえのある面白いボードゲームを探している人は参考にどうぞ。
部長のおすすめレビュー第4弾は【ヴィニョス:DX】!
ボードゲームデータ
- 2016年. 作品
- デザイナー ▶ 👤V.ラセルダ
- 抜群の重量級ボードゲーム
- プレイ人数 ▶ 2~4人用
- 日本語訳ルール付きで ふるりん本舗から発売済み。
- ミニ拡張が数点 発売されている
ドイツ部データ
- 通算28プレイ
- 内訳 2人 ➡ 23プレイ。3人 ➡ 5プレイ。
- 遊んだことのあるメンバー 9人
- 部長の勝率 71%
- 部長の平均スコア 100.11vp
部長が👤V.ラセルダというデザイナーの虜になったボードゲーム。
もともと「ドイツ部」は重量級ボードゲームを好むメンバーが多いのだが、このゲームを広めると重量級ボードゲーム好きに拍車が掛かったように思う。
2人プレイが多いが、当然3人以上で遊んだほうが熾烈になって面白い。
このレビューを書いてたら、また遊びたくなってしまった(・∀・)
ヴィニョス:DX ってどんなゲーム?
ざっくりルール
※ ルールが多いので、ほんとにざっくり説明する。
【ヴィニョス:DX】には2つのルールが搭載されており、ボード両面使用だ。
まず原版が「Reserve2010」。そして改良版が「Special Vintage2016」。
ルールを覚えるうえで先に「Special Vintage2016」を おすすめしたい。以下「Special Vintage2016」を説明していこう。
🍇ブドウ農園を経営して、生産した🍷ワインを品評会に出品したり海外へ輸出して名声点を集めるボードゲーム。
メインシステムはワーカープレイスメント。
1体しかいないワーカーを、9つのアクションスペース上で移動させてアクションを実行していく。
アクションスペースは共有だが、ライバルがいるスペースに相乗りすると、ショバ代としてチップを支払わなければならない。
さらに隣接する(ナナメ可)スペースは無料で移動できるが、より離れているスペースへ移動するなら銀行に💰1 を支払わなければならない。
アクションは8種類。
- ブドウ園の購入
- ワインセラーの設置
- ワイナリーの建設
- 専門家タイルの購入
- 農夫/農学者の雇用
- ワインの販売
- 海外への出荷
- パス
個人ボードが自分の農園になり、そこで🍷ワインを醸造していく。
🍇ブドウは5つまでの品種を取り扱えて、それぞれ赤・白の2種類ある。
🍇ブドウ園を広げるかワイナリーを建設すれば、生産される🍷ワインの品質が向上していく。
また、🍷ワインをストックするスロットだが、デフォルトは樽2つまで保存できるところ、ワインセラーを設置すれば4つまで保存でき、しかも熟成されて品質が向上するというわけ。
ブドウ園/ワイナリーでは農夫/農学者を雇用して配置することで、さらに🍷高品質なワインが生産される。
これらはアクションによって実行できるのだが、不可抗力として天候がある。
各ラウンドにて天候タイルが公開され、そのラウンドで生産される🍷ワインの品質を左右させるのだ。
☀好天だとプラスされ、☔悪天候だとマイナスされるってわけ。
お気づきだろうか? アクションの中に🍷ワインを生産する手段がない。
このゲームは各ラウンドの最後に生産フェイズがやってきて、そこで全員の🍷ワインが各品種につき1つ生産される。
このタイミングを逸しちゃうと、次の生産フェイズまで待たなきゃならない。
さて、生産/醸造されたワインだが、行き先は3ヶ所ある。
- 百貨店/レストラン/ホテル
- 海外
- 品評会
百貨店/レストラン/ホテルってのは販売だ。販売先によって取り扱う品質が異なり、💰3~10までの幅があり、色も指定されている。
この条件を満たす🍷ワインを納めれば、スペースに樽を配置して完了。条件と同じ額の💰お金がもらえる。
樽のスペースはどれも先着なので、うかうかしてると自分の🍷ワインを取り扱ってくれる販売先を失ってしまう💦
海外への出荷は、すなわち勝利点に直結している。
条件は品質だけで色は問わない。
条件を満たす🍷ワインを納めれば、スペースに樽を配置して完了。条件に等しい勝利点が獲得できる。
しかもこの輸出エリア、エンドボーナスのマジョリティにも関係しており、タテ列をより多くの樽で占有すればボーナスが加算される。
最後に品評会だが、ここが肝心要💡
ゲーム中に3回訪れる品評会。ここに自分の🍷ワインを納品し、FP(フェスポイント)を集めると、定期決算で勝利点が獲得できる。
このFPを増やすには専門家タイルが必要。
専門家タイルを消費してFPを稼げるのだが、専門家タイルにはマイナーボーナスもあって、毎ターン1回だけ使える。どれもオマケ程度だが、なかなかバカにならない。
品評会には審査員が3人いて、それぞれの審査員が評価するワインであったならストックに樽を補充してくれる。
実はセットアップ時、各プレイヤーは樽を2つしか持っておらず、この審査員に認められないとゲームを通じて手持ちの樽が増えないのだ。
3回の品評会のあと1ラウンドを過ごす。計9ラウンドを経て、より多くの勝利点を集めたプレイヤーの勝ちとなる。
「Reserve2010」ではブドウ園の購入アクションが1つ潰れて、銀行口座のアクションが追加される。
「Reserve2010」のルールでは、🍷ワインを販売すると売上金は口座に振り込まれるようになる。
手元に💰お金がないとなにも買えないので、稼いだ💰お金を銀行まで行って引き落とす手間が増えた。
さらに投資で利率を稼ぐこともできれば、利息を払うことになるが借金も可能だ。
ほかにも品評会のルールが変更されていて、FPの仕組みも複雑になっている。
部長はこの「Reserve2010」がお気に入りだ。
このシビアさが、やっぱボードゲームの魅力だと思っちゃうほど、部長は沼にハマっている。
ミニ拡張について
ミニ拡張もいくつか発売されており、island(新たなブドウ園)・experts(上級の専門家タイル)・connoisseur(目利き)パック、の3つはマストバイってかんじ。
新たなブドウ園は、「10」「11」のブドウ園が増える。
「10」は🍇マデイラ諸島のブトウ。価格💰6の最高額ブドウ園。
観光客がやってきて、1つのワインセラーを訪問。そこの🍷ワインは品質が +1 されるようになる。
さらに生産フェイズのたび、💰1 が還元されるお得なブドウ園だ。
「11」は🍇アゾレス諸島のブドウ。赤/白が任意の🍷ワインが生産できる。
そして専用のワインセラーが付いてくるのだが、このワインセラーで最後のスペースまで醸造させると、追加の樽でただちに海外へ出荷できる。
これら新たなブドウ園で特徴なのは、品評会の審査員C が絶対に評価しない点。
これを気をつけないといけないかな。
上級の専門家タイルは、効果がすべて一新されたタイルばかり。
基本と混ぜてもいいし、独立してもいいし、採用方法はいろいろ。
個人的にはすべて混ぜちゃうほうが、ランダム要素があって楽しめるかと。
目利きパックに入っているのは、ダブルサイズのブドウ園/ワイナリー・アップグレードしたワインセラー・新たな天候タイル、とボリュームは大きい。
特に注目したいのが新たな天候タイル。
🐛フィロキセラという害虫が大量発生して、そのラウンドでは🍷ワインが生産されなくなるブッ壊れイベントだ。
「Reserve2010」に この3つをすべて投入して遊ぶと、かなり難易度は高くなるが、部長が真におすすめしたいのはこのレベルだ( ´∀` )笑
【中古】ボードゲーム [日本語訳無し] ヴィニョス デラックス版:アイランド拡張パック (Vinhos Deluxe Edition: Islands Expansion Pack)
【中古】ボードゲーム [日本語訳無し] ヴィニョス デラックス版:エキスパート拡張パック (Vinhos Deluxe Edition: Experts Expansion Pack)
【中古】ボードゲーム [日本語訳無し] ヴィニョス デラックス版:コノサー拡張パック (Vinhos Deluxe Edition: Connoisseur Expansion Pack)
注意ポイント
「Special Vintage2016」と「Reserve2010」では、細かい部分でルール変更があるので注意!
セットアップも異なる。
所持金・最初に購入する🍇ブドウ園が有料か無料か・それに伴う手番順決定、等。
部長も最初のころは、これらが混ざってしまいルールがヘンテコになったことがあるため、リファレンスシートなどを用意して極力ミスなく遊べるよう工夫しよう。
勝利への鍵
ブドウ園は品種をたくさん取り扱うべし
「Special Vintage2016」では、品質の向上に注力するよりか、たくさん品種を増やして生産フェイズでより多くの🍷ワインを生産したほうが賢明だ。
低品質(1.2)の🍷ワインでも、アクションタイル・マルチタイルを獲得するためのコストとして使い道がある。
ワインセラーがあれば醸造して「4」以上の🍷ワインまで熟成できるので、無駄に捨てることには、まずならないと思う。
輸出を疎かにしてはならない!
「Reserve2010」では、品評会のルールがトリッキーになっており、高品質を納品してもFPが爆発的に稼げるわけではない。
FPをブーストさせるなら専門家タイルを捨てなきゃならないからだ。
よって低品質であっても品評会に参加さえすれば、大差を広げられる心配はない。(どこかのタイミングで全力になる必要はあるが)
そのためゲーム中に差をつける要素として輸出が有効になってくる。
しかも輸出スペースが「Special Vintage2016」より減っているため、出遅れてしまうと手が出なくなるので気をつけよう。
まとめ・総評
👤V.ラセルダのゲームはどれも価格帯が10,000円を超えるボードゲームばかりなので、レビューなどを漁って事前に情報を仕入れないと手が伸びない代物だろう。
それに普段から重量級で遊び慣れていないとか、環境がないとか、そういった理由でも遊びづらいかもしれない。
そんな人たちが多いだろうが、頭の片隅に👤V.ラセルダを覚えておいてほしい。
機会があるなら、まずはヴィニョス:DXをおすすめする。
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*1:BGGより引用